「青年団の機関誌を保管されている方、ぜひご提供お願いします」―山城千秋・熊本大学教授は第1回文化講演会の最後に、そう呼びかけた。具体的には戦後に奄美で発行されていた『新青年』、沖縄で出されていた『沖縄青年』『青年隊だより』だ。
山城教授が書いた沖縄タイムス18年12月14日付への寄稿文「琉球弧の青年群像」には、その機関誌の意義がこう説明されている。
《米軍占領下における奄美・沖縄の青年団は、郷土復興・生活再建に尽力し、芸能・文化活動を再興し、そして祖国復帰運動の先導役を担ってきた。奄美・沖縄の戦後史は、青年団運動と不可分に結びつき、青年たちの力に負う部分が多大であった。占領からの解放と自治の獲得を目指し、米軍支配と鋭く対峙した青年団運動を精神的に支えたのが機関誌の存在である》と説明している。
さらに来社した際、「沖縄でも探していますが、欠号があり、見つかりません。どうしても見つけたい。それがブラジルで見つかった凄いことです。ぜひご協力を」と呼びかけた。
機関誌を保管している人は、県人会本部事務局(電話=11・3106・8823、メールアドレス=kenjinkai@okinawa.org.br)まで。「どこかで見かけたという情報だけでもお寄せ下さい」と呼びかけた。