曹洞宗南米別院佛心寺(采川道昭総監)の婦人部主催「第31回慈善バザー」が5日、同寺にて開催された。約400人が来場し、昼時には食事スペースが足りなくなるほどの活況を呈した。
会場では約40店が出店。食品、衣類、雑貨などが販売された。婦人部は手作りのボリュームたっぷりの焼きそば、天ぷら、お汁粉などを販売。特に焼きそばが大人気で、昼時には受け取りに行列ができ、1人でいくつも購入して持ち帰る人までみられた。
バザーの運営には婦人部から約10人、その友人などボランティア約30人が朝6時半頃から準備するなど開催に携わった。婦人部の鈴木幸子さんは「できるだけ手作りで、おふくろの味にこだわっている」と話した。
同寺は曹洞宗の南米最大の寺院で、今年で創立60周年を迎える。11月には記念式典も予定している。
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7日の佛心寺「31回慈善バザー」で、婦人部の鈴木幸子さんから面白い話を聞いた。以前のバザーのときに、来場者から「『おふくろの味』はどれですか?」と聞かれたそう。その来場者は「おふくろの味」の意味を知らず、食べ物の名前と勘違いしていたよう。婦人部は確かに「日本的なおふくろの味」にこだわっているが、お客さんの日本語レベルは低下する一方。日系社会の世代交代とともに、「おふくろの味」の真価を理解できる人は、どれだけ残ってくれるのか…。