ブラジル地理統計院(IBGE)は10日、4月の広範囲消費者物価指数(IPCA、政府公式のインフレ率)が前月比0・57%だったと発表した。
この結果は3月の0・75%よりは低かったが、昨年4月の0・22%よりも高い。4月の値としては3年前の0・61%に次ぐ高さだ。
また、今年1月からの累積値は2・09%で、昨年5月からの直近12カ月間の累積値は4・94%だった。
4月のインフレがやや高めに出たのは、「健康、パーソナルケア部門」(1・51%)、「交通部門」(0・94%)、「食費部門」(0・63%)の影響によるところが大きい。
「健康、パーソナルケア部門」を細分化すると、「医薬品」(2・25%)、「香水」(6・56%)、「保健プラン」(0・8%)などの上昇率が高かった。
また、「交通部門」では、「航空券」(5・32%)、「バス運賃」(0・74%)の値上がりが大きかった。
「食費部門」では、「外食」(0・64%)、「トマト」(28・64%)、「鶏肉」(3・32%)、「タマネギ」(8・62%)「肉」(0・46%)などの値上がりが大きかったが、「フェイジョン・カリオカ」は9・09%、「果物」は0・71%値下がりし、インフレ圧力を和らげた。
他の支出グループでは「居住用品」のみがマイナス0・24%で、その他の項目は皆、「居住費」(0・24%)、「衣料品」(0・18%)、「個人支出」(0・17%)、「教育費」(0・09%)、「通信費」(0・03%)のように、価格が上昇した。(10日付アジェンシア・ブラジルより)
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