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《ブラジル》テメルが再逮捕で出頭=人身保護令が却下され

 テメル前大統領が9日午後、第2地域裁(TRF2)による人身保護令取消とそれに伴う逮捕命令を受け、サンパウロ市の連邦警察に出頭。3月に逮捕された件での再逮捕となった。10日付現地紙が報じている。
 テメル氏は午後2時半頃に自宅を出、弁護士らを伴って出頭した。収賄仲介の疑惑を持たれているジョアン・バチスタ・リマ・フィーリョ容疑者も、再逮捕命令を受け、連邦警察に出頭した。
 テメル氏は3月25日に、テメル政権の閣僚だったモレイラ・フランコ氏やリマ氏らと共にリオ州の原子力発電所「アングラ3」の建設事業に伴う贈収賄疑惑で逮捕された。この件では18億レアルの公金が動いたとされている。
 その後、人身保護令が適用され、3人は釈放されたが、9日にTRF2で行われた判事投票の結果、テメル氏とリマ氏は2対1で人身保護令取消が決定。モレイラ氏は適用のままとなった。
 テメル氏はこの件を含め、サントス港運営企業に便宜を図ったことに伴う贈収賄疑惑や、食品大手JBS社との贈収賄ならびに捜査妨害疑惑、テメル氏の実娘宅の改築費用疑惑など、計6件で被告となっている。