12日、横浜で開催されている陸上の「IAAF世界リレー」で、ブラジル代表が男子400メートルリレーで、同種目では史上初となる世界王者に輝いた。13日付ブラジル国内紙が報じている。
ロドリゴ・ナシメント(24)、デリック・シウヴァ(21)、ジョルジェ・ヴィデス(26)、パウロ・アンドレ(20)の4人で組んだブラジル代表は、第7レーンで登場した。
第3走者のヴィデスが3位で追い上げると、アンカーのアンドレがバトンタッチ後すぐに2位に上がった上、第8レーンを走っていた中国代表を抜いて1位に立った。だが、第5レーンの米国代表が猛烈に追い上げたため、結果は機械判定に持ち込まれた。
その結果、ブラジル代表が0秒02の僅差で米国代表を振り切り、ブラジルの歴史上、この種目で初の世界一となった。過去の最高は2000年シドニー五輪での銀メダルで、1996年アトランタ五輪、2008年の北京五輪では銅メダルだった。
また、0秒02差での優勝は、400メートルリレーの歴史の中で最も僅差での優勝だった。
「僕たちは優勝したんだ。誰もその事実は変えられない」とアンドレは喜びを語った。
これで、ブラジル代表は9月にカタールで行われる世界陸上でのこの種目での切符も手にした。