14日、高等裁判所第6法廷で、リオの原子力発電所「アングラ3」建設事業に伴う贈収賄工作疑惑で逮捕中のテメル前大統領ら2被告に対する人身保護令適用に関する投票が行われ、満場一致で釈放が決まった。14日付G1サイトが報じている。
テメル氏とジョアン・バチスタ・リマ・フィーリョ氏は、「アングラ3」建設事業に伴う贈収賄工作疑惑で3月に逮捕された後、いったん釈放されたが、8日に再逮捕されていた。
第6小法廷の判事は5人だが、セバスチアン・レイス・ジュニオル判事は、高等裁判事になる前に今回の事件に関与しているエレトロヌクレアル社に関する仕事をしたことがあるとの理由で、審理への参加を辞退した。
このため、二人に対する人身保護令適用をめぐる投票は4人の判事で行われ、アントニオ・サウダーニャ、ラウリタ・ヴァズら4判事が全員、「適用」に賛成票を投じた。今回の審理はあくまでも仮審理で、今後開かれる本審理で判決が覆る可能性もあるが、本審理の日程はまだ不明だ。
人身保護令は、「他の捜査対象人物と連絡を取らない」「住所を変えない」「国外に出ない」「パスポート没収」「資産の一時差し押さえ」などを条件に適用される。