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《ブラジル》教育予算問題続報=教育相が下院で問題発言=「今予算は前政権が決めた」=議会との対立姿勢鮮明に

ウェイントラウビ教育相(Fabio Rodrigues Pozzebom/Ag. Brasil)
ウェイントラウビ教育相(Fabio Rodrigues Pozzebom/Ag. Brasil)

 【既報関連】連邦政府が、連邦レベルの大学や教育機関の予算の凍結を発表したことへの抗議デモが15日、国内全州と連邦直轄区の250市以上で発生し、ボルソナロ政権にとっては初めての大型抗議デモとの直面となった。15、16日付現地各紙・サイトが報じている。

 15日、アブラアン・ウェイントラウビ教育相が下院本会議に召喚され、全国規模のデモの引き金ともなった教育予算削減の理由の説明を求められた。14日の下院本会議で賛成307対反対82で承認され、即刻実施となった教育相召喚は、6時間にも至り、改めて、政府と議会の関係がこじれていることを示した。
 「税収減収が予想される中、予算の割り振りの問題。優先順位の問題」という政府の立場を説明するための場だったはずが、教育相は、「予算には汚職捜査で取り戻した金も含まれている」「私はもともと政治家ではないから、汚職とは関係ない」など、「予算が足りないのはあなたたちが汚職しているから」と言わんばかりの発言を行った。同相はさらに、「私は正規雇用の銀行員だった。あなた方が労働手帳が何を意味するかをご存知かは知りませんが」とまで発言し、与野党双方からの罵声を浴びた。
 また、同相は「マスコミもよくない。予算の即時カットではない。税収が足りないせいで、一時的な予算削減が起こったとしても9月から。それまで解決策を探る」「だいたい、今年度の予算は前政権が決めたもの。現政権には今の惨状の責任はない」とも語った。

新政権、初の大規模デモに直面

 サンパウロ市パウリスタ大通りのMASP前で始まったデモは、道路をふさぎ、5ブロック先まで広がった。退職教授のジョゼファ・ラウリンダさん(79)は、「40年以上教育に携わってきたけれど、こんなに酷い話はない。教師や、教育にかかるお金を敵視するなんて。教育の価値をもっと認めるべき」と語った。
 制服を着た生徒や大学名入りのシャツ、トレーナーを身につけた学生が多数を占めたデモ隊は、「私は教育のために戦う」「本にイエスを、銃にはノーを!」などと書いたプラカードを手に、サンパウロ州議会まで行進した。同市でのデモには、昨年の大統領選挙で敗れたフェルナンド・ハダジ元サンパウロ市長、元教育相も姿を見せた。
 全州の州都を含む250市で発生した教育予算削減に反対するデモは、おおむね平和裏に行われたが、リオ市やポルト・アレグレ市では、警官との衝突も発生した。リオ市中央駅では少数のデモ隊に警官が催涙ガス弾やゴム弾を発射。バスも1台焼き討ちにあった。ポルト・アレグレ市のセントロでは、南大河州連邦大学の学生がキャンパス前の道路を封鎖した後に警官と衝突したが、怪我人は確認されていない。

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