18日夜から19日にかけて、サンパウロ市では毎年恒例となった、音楽を中心とした24時間の文化イベント「ヴィラーダ・クウツラル」が開催される。今年の見どころを紹介する。
第1回目のヴィラーダは2005年に開催され、今年で15回目を迎える。動員数は年々、増えており、昨年は300万人を動員した。
今年も市内各地でイベントが催されるが、今年の注目は、市中央部(セントロ)のアニャンガバウーに設営されるコンサート・ステージだ。
ここは、18日午後6時に、国内きっての子供向け音楽デュオとして知られるパラヴラ・カンターダのプログラムがスタート。午後9時からはブラジル音楽界の大御所、カエターノ・ヴェローゾが、3人の息子と作ったグループ「オフェルトーリオ」のショーを行う。さらに、0時からは国内ヒップホップの大物のクリオーロ、午前3時からはアフリカ音楽の70年代の大家、フェラ・クティの息子、セウン・クティをナイジェリアから迎える。
19日午前9時からは国内のクリスチャン音楽家の第一人者、アリーネ・バロスのショーがあり、正午からは、現在、ブラジルきっての人気女性歌手アニッタが登場。30万レアルの出演料を受け取ったともいわれる彼女がどんなショーを見せるかも見ものだ。午後2時30分からは、人気の女性ポップ・デュオ、アナヴィットーリアがショーを行う。
また、同じくセントロのレプブリカのステージでは、アニッタに匹敵する人気者で、国際的にも注目されつつある女装歌手のパブロ・ヴィッタルが、19日未明(午前4時)に出演。夜明け前のサンパウロ市を盛り上げてくれそうだ。
また、リオ・ブランコのロック・ステージでは18日午後6時から19日未明にかけて、ナッソン・ズンビ、ディ・フェレイロ、スカレーニ、ブーガリンスといった人気アーティスト、19日も、正午にセパルトゥラ、午後6時にイラと、ブラジル・ロック史を代表するベテランが出演する。
パウリスタ大通りのカスペル・リベロ大学でもアリッセ・カイーミ、カロル・コンカー、シウヴァなどの人気アーティストが出演する。
また、東部では、COHAB2でのリンコン・サピエンシア、シダーデ・チラデンテスでのエミシダ、IZAなどのヒップホップ、南部ではMボイ・ミリンでのエ・オ・チャン、エザウタサンバなど、パゴッジの人気者の名前が目立つ。
日本関係では、パライゾ区サンパウロ文化センター(CCSP)映画館で、19日0時から22時まで特撮映画祭が行われる。入場は無料だが、1時間前から配る入場券を入手する必要がある。
CCSPのプログラムの詳細はhttps://cosmonerd.com.br/cinema/noticias/cine-phenomena-participa-da-virada-cultural-com-20h-de-cinema-japones/で確認を。