18日夕方からの24時間、サンパウロ市恒例の、コンサートを中心とした文化イベント「ヴィラーダ・クウツラル」が行われ、460万人を呼び込む大盛況となった。
今年で15回目を迎えたヴィラーダは、市内250の会場で、1200もの催しを行う大規模なものとなった。
最も観衆を集めたのは市中央部のアンニャンガバウーに作られたステージで、最高時は20万人を動員したとの公式発表があった。この人数を記録したのは、19日未明に登場したラッパーのクリオーロと、20日正午に登場した、ブラジル屈指の人気女性歌手アニッタがステージに立ったときだったという。
カエターノ・ヴェローゾが息子たちと作ったグループ、オフェルトーリオの演奏時も、16万人が集まったという。
この「市中央部にメインステージを」は、初回ヴィラーダ以来、ずっと続くモットーだ。郊外に範囲を広げ、イベントを拡散させた2017年だけは、2012年以降、200~300万人を記録してきた動員数が、160万人に落ちるという苦い経験をしている。
ブルーノ・コーヴァス市長によると、今年のヴィラーダには、去年と同じ1860万レアルをつぎこんだという。去年の動員数は300万人だった。
また、今年は、芸能人にはアンチ(反対者)が多いボルソナロ大統領が就任したこともあり、ステージによってはボルソナロ批判のコールや、現在逮捕中のルーラ元大統領の釈放を求める声があがったという。
イベント自体は順調に進んだが、アンニャンガバウーで19日未明に1歳男児の乗った乳母車が置きざりにされたとか、19日夜、イタリア人観光客が4人組の若者に襲われナイフで刺されたといった事件も報告されている。(20日付アゴラ紙より)