元ミナス・ジェライス州知事で、収賄罪などで服役中のエドゥアルド・アゼレード氏が、8日に民主社会党(PSDB)に離党願いを出していたことがわかった。21日付現地紙が報じている。
アゼレード氏は、1998年のミナス・ジェライス州知事選で再選を狙った際、複数の公社の金を不正に横流しさせて収賄を行った。この事件は別名「PSDBのメンサロン」と呼ばれ、2017年8月に20年1カ月の実刑判決を受けた。
同氏は最終上告が棄却された直後の18年5月23日から服役中で、離党願いは受刑開始から1年を迎えるタイミングで提出された。
アゼレード氏はPSDBの重鎮の中では初めての逮捕者だ。同氏の離党は、同州に拠点を置き、17年に収賄疑惑で現行犯逮捕直前まで行った、同党元党首で2014年の大統領選候補、現下議のアエシオ・ネーヴェス氏の今後の処遇にも影響すると見られている。
PSDBは今年の党大会で役員を改選するが、次期党首には、現サンパウロ州知事で、22年の大統領選出馬が有力視されるジョアン・ドリア氏が選ばれる見込みだ。ドリア氏は汚職で告発された党員の除名を強く望んでおり、党内の圧力を感じたアゼレード氏が離党願いを出したとも見られている。
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