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《ミナス州》軍警が元恋人とさらに3人を殺害=本人も警察に撃たれ重傷

 ミナス州北西部パラカトゥ市で21日夜、軍警のルジソン・ギマランエス容疑者が、別れた恋人のエロイザ・アンドラーデさんの首をナイフで刺して殺害した後、教会に行って銃を乱射。集会中の信者ら3人を殺害する事件が起こったと、21、22日付伯字各紙・サイトが報じた。
 最初の殺人が起こったのはギマランエス容疑者の母親の家で、教会はそこから数ブロックほど離れていた。警察によると、家には容疑者の母と彼の姉妹がいた。 
 教会では襲撃時、20人ほどが参加して集会が行われていた。ギマラエス容疑者は意味不明な言葉を叫び、牧師に発砲。牧師が逃げると、高齢男性の頭に発砲し、直後に女性も撃った。あたりの巡回警備を行っていた軍警が銃声を聞きつけて現場に急行すると、ギマラエス容疑者はもう1人の女性を人質にとり、その後、彼女を射殺した。
 3人目の死者が出たのを見た軍警は、犠牲者が増えるのを防ぐためにギマランエス容疑者にライフル銃を発砲。銃弾は鎖骨に当たったが、容疑者は命を取り留めた。
 軍警によると、容疑者が使ったのは36口径銃で、弾を一発しか込められないタイプだった。容疑者はさらに6発の銃弾を所持していた。
 最初に刺された女性は心肺停止状態で市立病院に運ばれたが、すぐに息を引き取った。撃たれた3人も一旦は救助されたが、全員死亡した。
 教会にいた牧師は逃走を試みた際、足を負傷し、その日は入院した。
 ミナス州警察は、「軍警の到着が遅れたら被害は拡大していただろう」としている。ギマランエス容疑者は手術後、集中治療室に入院中だ。