経済省が24日に発表した、全就労・失業者台帳(Caged)によると、今年4月のブラジル国内の正規雇用は、12万9601人の純増(新規採用者数引く解雇者数がプラス、雇用創出)だった。
3月が4200人以上の純減(雇用喪失)だったため、ある程度の反発は予想されていたが、市場関係者は純増を8万人程度と見ていたため、ほぼ13万人の数字は驚きを持って受け止められた。
また、12万9601人の数字は、11万5800人だった昨年4月を11・9%上回った。19万人超を記録した2013年以来、6年ぶりの好結果だ。
経済省社会保障労働特別局所轄の労働局長のブルーノ・ダルコルモ氏は、「4月は概して、正規雇用が増える傾向にある。今年の4月はブラジル国内どこの地域別に見てもプラスを記録した」と語る。
今年1月~4月の累積で見ると、正規雇用は31万3835人純増した。昨年5月から今年4月までの直近12カ月累積では47万7896人の純増だ。
ダルコルモ氏は、「昨年4月と今年4月を単純に比較した場合の正規雇用純増幅は11・8%だった。これは昨年4月と今年4月のGDPを比べた際の上げ幅よりも大きい」とした。
ダルコルモ氏は、正規雇用枠の増大ペースはまだ、国としても、労働者としても必要なペースには達していないとし、「社会保障制度改革が成立することで、ブラジルの正規雇用の増大ペースも実際のGDP成長ペースを上回ることができる」と語った。
4月は、八つに分けた産業部門全てで正規雇用者が増加した。
最も増大したのは6万6290人の純増を記録したサービス業で、以下、製造加工業2万479人、建設業1万4067人、農牧畜業1万3907人、商業1万2291人、公共行政1241人、公益事業867人、鉱山採掘業454人だった。
社会保障労働特別局、統計部門総合コーディネーターのマリオ・マガリャンエス氏によると、増加トップだったサービス業の中では、歯科医と獣医の増加が目立ち、商業、不動産業、運輸業、通信業などが続いたという。(25日付エスタード紙より)