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カンヌ映画祭=「バクラウ」が審査員賞受賞=ブラジル映画では史上最高位

 25日、世界の映画祭の最高峰のひとつ、フランスのカンヌ映画祭で、ブラジル映画「バクラウ」が審査員賞を受賞し、ブラジル作品では同映画祭における史上最高となる賞を受賞するなど、ブラジル映画勢が健闘を見せた。26日付現地紙が報じている。
 カンヌ映画祭は今年で第72回の歴史を数えるが、ブラジルの作品がコンペティションでの重要賞を受賞したことは1度もなかった。
 「バクラウ」が受賞した「審査員賞」は、同映画祭においては、「パルムドール」、「グランプリ」に続く3位相当と一般に見られている賞で、今回はこれを、フランス映画「レ・ミゼラブル」と分け合った。
 ブラジルの辺境地にある小さな村で皆に愛された婦人が亡くなった後、村が地図の上で抹消されていることに気づいた住民たちが、村の存在を証明し、消滅を避けるために戦う、冒険科学フィクションは、クレベール・メンドンサ・フィーリョとジュリアーノ・ドルネレスの2人の共同監督作だ。メンドンサ・フィーリョは2016年の同映画祭に「アクエリアス」で参加しており、レッドカーペットでジウマ(当時)大統領の罷免反対の抗議行動を出演者と共に行い、国際的に注目されていた。
 また、ブラジル勢は、実験映画を対象としたカンヌのもうひとつのコンペティション「ある視点」でも、「ア・ヴィダ・インヴィジーヴェル・デ・エウリーデセ・グスマン」が大賞を受賞するなど、大活躍だった。