ホーム | 日系社会ニュース | 熟連GB大会=グアラニー桜クラブBが連覇=非会員参加で賑わい取り戻す=ベレン3チームと交流も

熟連GB大会=グアラニー桜クラブBが連覇=非会員参加で賑わい取り戻す=ベレン3チームと交流も

優勝したグアラニー桜クラブBチーム

優勝したグアラニー桜クラブBチーム

 ブラジル日系熟年クラブ連合会(熟ク連、上野美佐男会長)主催、ブラジルゲートボール連合会(GB連合会、萩尾勝巳ジュリオ会長)後援の『第34回ゲートボール大会』が25日、サンパウロ市ジャバクアラ区ブラジルGB連合会コートにて開催された。今年から熟ク連会員以外の参加も可能(75歳以上限定)となり、前回大会から参加者35人増の90人、全18チームで腕を競った。

 大会当日の天気は晴れ。しかし、気温は最高20度とこの秋一番の冷え込みをみせた。午前8時、西一人実行委員長が開会を宣言。先没者へ黙祷が捧げられ、前回大会優勝チームのグアラニー桜クラブBが優勝杯を返還した。
 競技の結果、前回大会に続きグアラニー桜クラブBが優勝を果たした。同チームで主将を務めた高村・パウロ・寿徳さん(78、三世)は「ベレンやアチバイアなど普段会えない遠方の方と交流出来、とても楽しい大会でした。今後も色々な人と協力して、全伯中の人が参加できるような大会になってくれれば」と語った。
 同大会は熟ク連会員向けの催しとして続けられてきたが、近年は一世世代会員の高齢を理由とする不参加が増え、年頭の会議では開催中止も視野にいれた話し合いが行われていた。昨年大会の参加者は55人、全11チームで、今大会の参加者はそれを下回る見込みだった。約20年前の全盛期には80チーム、400人が参加していたという。
 しかし、2月に熟ク連ベレン支部(神園タカユキ支部長、73、二世)から3チーム参加の連絡が届いたことで開催論に弾みがつき、続行を決定。GB連合会にも参加者集めの協力を仰ぎ、実現に至った。
 ベレンチームの参加は、昨年の熟ク連ベレン支部創立40周年時に上野会長が同地を慶祝に訪れ、大会への遠征参加を提案したことがきっかけ。神園支部長がパラーGB連盟(五十嵐光也会長、84、山形県)に参加を呼びかけた。同地方から熟ク連主催大会への参加は初となる。神園支部長、五十嵐会長は「サンパウロの皆さんとの交流は楽しく、遠路来た甲斐がありました。また来年も期待しております」と語った。
 上野会長は「一時は開催も危ぶまれましたが、皆さんのお陰で盛会となりました。大会は競技を楽しむことはもちろん、いろいろな人と交流を深める大切な機会。来年もより多くの人が楽しんでもらえるようにしたい」とコメント。
 参加者集めに協力した萩尾GB連合会長も「中止にならずに良かった。ゲートボールは高齢になっても楽しめる素晴らしい競技。これからも参加者集めを始め、開催に協力していきます」と笑顔で語った。
 大会結果は以下の通り【1位】グアラニー桜クラブB【2位】アチバイアセイリューD【3位】イビラプエラ。