5月30日、米国のバラック・オバマ前大統領がサンパウロ市で講演会を行い、「サッカーの神様」ことペレとの再会も果たした。5月30日付現地紙サイトなどが報じている。
オバマ氏が大統領退任後にブラジルを訪れるのはこれが2度目で、今回は、電商取引に関する国際イベントの「VTEXデー」で講演を行った。
この講演でオバマ氏は教育の重要性を説き、「よい教育と社会サービスは経済的な発展に不可欠だ。人的資材に投資すればするほど、経済は成長する」と主張。「私が大統領になれたのも、母と祖父母が施した教育のおかげだ」と話した。
また、大統領としての8年間に関して、「失敗もしたし、完璧なものではなかったが、汚職に手を染めたことはなく、政権関係者からは逮捕者も出なかった」と、クリーンな政治を行ったことを強調した。
ブラジルに関しては、「妻と交際していた際にアントニオ・カルロス・ジョビンをよく聞いていた」と語り、「米国と同じような多様性のある国だ」と評価した。
イベント前にはペレとも対面しており、ペレが写真付きでオバマ氏との対談の様子をツイッターに掲載。「一緒に世の中をよくして行こうと話したよ」と紹介した。