サッカー・ブラジル代表のネイマールにパリで強姦されたと、ブラジル人女性が5月31日、サンパウロ市第6警察署に被害届を出し、コパ・アメリカを直前に控えたチームに激震が走っていると、2~4日付ブラジル各紙・サイトが報じた。
届けによると、女性は、写真共有アプリ、インスタグラムを通じてネイマールと知り合い、彼から「パリに来て」と招待されたという。5月12日に女性はネイマールのマネージャーから、パリ行きの航空券を受け取り、パリの凱旋門ソフィテルホテルに部屋をとってあると知らされた。15日夜、ホテルで待っていると、酔っ払ったネイマールが現れ、愛撫を交わしたが、その後は暴力的になり、女性の意思に反して性行為に及んだと主張している。
女性は事件に動揺し、国外で刑事告発を行うことを避けようと思ったと、2週間以上遅れて、サンパウロ市で被害届を提出した理由を説明している。
コパアメリカに臨むセレソン合宿に合流していたネイマールは、性行為があったことは認めたが、「合意の上だった。自分は決して強姦をするような人間ではない」と主張する動画をインスタグラムに投稿。彼女と交わしたメッセージと、彼女から送られてきたという、あられもない姿の写真も公開した。メッセージには、2人が会った後日のものも含まれていた。その中にネイマールを非難するような内容はなく、「子供のために何かお土産を頂戴」などとまで書かれていた。ネイマールはこれらを公開することで、「『性行為は無理やりだった』はおかしい」と主張したつもりだった。(動画や写真は3日未明に削除された)
しかし、「女性のあられもない姿の写真を許可なしに公開する」行為自体も罪となるため、リオ州市警が2日朝、リオ州テレゾポリス市のセレソン合宿所に現れた。だがネイマールは他の代表選手たち同様、前日から同日昼までの自由行動許可を得ており、合宿所にはいなかった。
3日はチッチ監督が公式記者会見で、「事の重大さは分かっている。ただし、極めて個人的な問題だ。とても自分には彼を裁けない」と語るにとどめた。他の代表選手もほとんどがネイマールに同情的な態度だ。
警察は今週金曜(7日)にもネイマールから事情を聞く予定だったが
ブラジルサッカー連盟(CBF)の要請で聴取の日を来週以降に延ばした。
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