昨月24日に、ボルソナロ大統領が記者会見で「小さい」の例えに日本を用いたという件。卑猥な意味も込められた冗談とされているが、ブラジル国内の日本人や日系人の反応は世代によって異なるのが興味深い。
ブラジルにいる日本人は、概ね冷めた目で見ている印象だ。同氏の連日の言動から「またか」と呆れている、もしくはその手のピアーダ(冗談)は経験済みで、「文句を言っても仕方ない」と無視しているよう。
他方、弊紙ポ語版のジョルナル・ニッパキ紙の三世、樋口アウド記者がSNSで共有したところ、日系人・ブラジル人から120件近くのコメントが寄せられた。その大半が「笑えない冗談」という批判的なもの。
ブラジル生まれの二世、三世は「侮辱された」と憤慨し、移民受入れ大国の大統領らしからぬ発言に失望していた。また「彼もイタリア系移民の子孫では」という声も。
オーリャ子も呆れた反応の部類だが、日系人が差別的発言に憤慨していたのは頼もしく感じた。
ちなみに28日付のフォーリャ紙では、同紙記者の取材に本紙の高木ラウル社長が「どういうつもりだろうが不快、非難すべき」、石川レナト文協会長が「大笑いした。大統領の好きなように話せばいい」と答えていた。「どっちが日系人を代表してる発言なのか」というコメントがあり、「確かに…」と思ってしまうところも。(亜)
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