リオ州保健局は5日、今年に入ってからこれまでに州内で発生したインフルエンザ患者は105人で、内28人が死亡しと発表した。同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
これは昨年全体の死者数30人にほぼ匹敵する(昨年の年間罹患者数は233人)。
保健局によると、死者の内23人は、ワクチン接種キャンペーンの対象者だったとしている。
キャンペーンは、生後6カ月から6歳までの小児、高齢者、妊婦、出産後45日未満の母親、12歳から21歳までの少年院入所者や保護観察処分対象者、伝染病にかかりやすい刑務所や留置所の収監者やそこで働く職員、非伝染性の慢性病患者が対象で、教師や警察官、消防士、現役軍人も接種対象者だ。
保健省によるワクチン接種のキャンペーンは5月31日に終了したが、予防接種の実施率が目標に達しないため、同州でのキャンペーンは6月15日まで延長された。
6月5日現在、同州の予防接種キャンペーン対象者は、70%(実数340万人)しかワクチンを受けていない。
同州内で予防接種の実施率が90%以上に達した市は25のみで、別の25市は70~90%、9市では50%以下だ。
今年の予防接種キャンペーンでは、H1N1も含む3種のウィルスに対抗する予防ワクチンが用意されている。