ブラジル連邦下院、高齢者人権委員会委員長のリジセ・ダ・マッタ下議(ブラジル社会党・PSB)が、レアンドレ・ダル・ポンテ下議(緑の党・PV)、テレザ・ネウマ下議(民主社会党・PSDB)と共に、高齢者への政策のあり方を学ぶため、隣国ウルグアイを訪問した。6日付ブラジルニュースサイトが報じている。
ウルグアイは、60歳以上の人が総人口に占める比率が高く、ラテンアメリカ諸国でも1、2を争う国だ。
議員3人は、5日から7日までの予定で、ウルグアイの高齢者政策担当機関の代表者と精力的に会合を行っている。
ダ・マッタ下議は、「ウルグアイは高齢者ケアに特化した政策が進んでいる。ブラジルでも、高齢者ケアに関する国際セミナーが予定されているので、ウルグアイから学びたい」と語った。
ダル・ポンテ下議は、「ウルグアイでは高齢者ケア政策の法整備がなされていて、継続性をもった施策がとられていることに感銘を受けた。学んだことをそのままブラジルで使えるか否かは分からないが、多くを参考にし、高齢者ケア政策を作っていく」とした。同下議は、ウルグアイでは介護職員の育成や介護の質の維持、管理に政府が関わっていて、大学でも介護を専門に学べる機会があることを強調した。
ブラジルでは、5月21日の連邦上院本会議で、高齢者や幼児、障がい者、難病患者らの介護者に関する規定を定めた法案が承認され、ボルソナロ大統領の裁可待ちになっている。