下院で設立が噂されている「フェイクニュース(虚報)」に関する議会調査委員会(CPI)が、「セルフィー議員」と呼ばれる新しいタイプの下議たちを不安にさせていると6日付エスタード紙が報じている。
このCPIは、政府や議会、議員に関するフェイクニュースの出所を調査するためのもので、既に下院内で必要数の署名を集め、政党の下院リーダーやロドリゴ・マイア下院議長の協力も得られている。
だが、ソーシャルネットワーク(SNS)で支持者を獲得して当選した、ボルソナロ大統領の社会自由党(PSL)を中心とする議員から苦情が出ている。CPI設置はボルソナロ大統領の支持者たちに対する「魔女狩りを行うようなもの」と、PSLのビア・キシス下議が抗議している。
PSLの議員は、SNSでの言論活動で多くのフォロワーを得て当選した1年生議員が多く、現在でも審議などで不服な結果が出ると携帯電話で実況中継を試みる人も少なくない。そうした彼らの行動は議会内でも問題視されている。彼らは、議会や最高裁に不満を抱いている人たちの支持を受けてもいる。
下院でのCPIは、最高裁のジアス・トフォリ長官が命じた最高裁に対する虚報捜査命令と比較されているが、トフォリ長官の例も、最高裁内部でも「行き過ぎだ」との批判が起きている。
だが、その一方で、ボルソナロ大統領は5日、選挙結果をコントロールするために虚報を流した人物には最高8年の実刑を科すことなどを決めた法案を裁可している。
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