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インターセプト=“英雄”モロ法相が違憲行為=暴露記事でLJ作戦危機に=判事時代に検察とベッタリか=連邦政府はハッキング批判

インターセプトの記事

インターセプトの記事

 サイト「ジ・インターセプト」と「ジ・インターセプト・ブラジル」が9日夜、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦関係者による、ハッキングされたと思しき多数の会話の録音やチャットなどを基に、暴露記事を掲載した。それによると、連邦検察庁のLJ担当捜査官デウタン・ダラグノル氏と当時LJ担当判事だったセルジオ・モロ現法相が、憲法上禁止されている「捜査官と判事の協力」を行っており、ルーラ元大統領に関しても偏った判断を行ってきたという。9、10日付現地紙、サイトが報じている。

 「ジ・インターセプト」は、ブラジル在住の米国人ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏らが運営するもの。同氏は「情報は数週間前に得たものだ」とし、先週報じられた、モロ氏が受けたハッキング被害との関係を否定している。
 同サイトは9日夜、「ブラジルを揺るがす暴露記事を報じる」として、三つ(英語版は凝縮して二つ)の記事を掲載した。
 その中で特に注目されているのが、ダラグノル氏とモロ氏が、憲法では禁止されている「判事と捜査員との協力」という形でLJを進めていた疑いが持たれたことだ。
 インターセプトはその例として、「2015年10月に最高裁がルーラ氏と親しいオデブレヒト社元理事のアレッシャンドレ・アレンカール氏を釈放した際、捜査中の案件で再逮捕に持ち込ませようとしたこと」、「15年12月にモロ氏がダラグノル氏に命じ、ルーラ氏の息子の情報を提供しようとした人物に連絡を取らせようとしたこと」、「16年2月に連邦検察が行おうと計画していた二つの作戦の順序をモロ氏が入れ替えさせたこと」などをあげた。
 また、それ以外にもモロ氏が連邦検察に、「最近、(逮捕、摘発のための)作戦を行っていないじゃないか」「もう同じ過ちは許されないぞ」とし、ヒエラルキーを無視した言動を行っていたことを示す文言もある。
 さらに、16年3月にモロ判事がルーラ元大統領の官房長官就任を妨げるためにルーラ氏とジウマ(当時)大統領との会話の盗聴を流した日に、ダラグノル捜査官と同件で話し合っていたことなども明かされている。
 また、別の記事では、ルーラ元大統領が実刑を受けることになったサンパウロ州グアルジャーの高級三層住宅に関し、ダラグノル捜査官が16年9月9日に「新聞の記事の内容だけでは、ルーラ氏が所有者でそれがペトロブラスと関係があるとするのは弱いと思う」と書き記していたことや、18年9月にフォーリャ紙がルーラ氏に獄中インタビューしようとし、結局覆された際、連邦検察の関係者が「ハダジ氏を当選させてはならぬ」とのメッセージを交換していたことがあげられている。
 9日、モロ判事はハッキングに関する批判を行い、ボルソナロ大統領も10日に「インターセプトは閉鎖すべきだ」と語った。