サッカー女子W杯セレソンの開幕戦と、男子セレソンの親善試合が9日に行われ、女子は3対0でジャマイカに、男子は7対0でホンジュラスにそれぞれ勝利したと、9、10日付ブラジル国内各紙・サイトが報じている。
グローボ局が2試合とも生中継した9日、先陣を切ったのは女子セレソンだった。
フランスで開催されている女子W杯で、C組に入った女子セレソンは、グルノーブルでジャマイカと対戦した。世界最優秀選手賞6回受賞の大黒柱マルタを、負傷からの回復の遅れで欠いたが、クリスチアーネがハットトリックの活躍を見せ、女子W杯初出場のジャマイカを無得点に封じた。
大会前の親善試合で9連敗を喫していた女子セレソンだったが、重要な初戦を勝利した。第2戦は、ブラジリア時間13日午後1時で、モンペリエで行われる対オーストラリア戦に挑む。
女子セレソンの試合が終わって2時間半後、男子セレソンがポルト・アレグレのベイラ・リオスタジアムで、コパ・アメリカ前、最後の親善試合となる、対ホンジュラス戦に挑んだ。
5日の対カタール戦で負傷し、離脱となったネイマールのポジションに、ダヴィ・ネレスが入り、GKのスタメンには、直前までリバプールの一員として欧州チャンピオンズリーグを戦っていた関係で6日からの合流となっていたアリソンが名を連ねた。
ホンジュラスは元々、力で劣っていたが、前半29分に退場者を出してからは、試合が一方的になった。セレソンはG・ジェズスが2得点、チアゴ・シウヴァ、コウチーニョ、D・ネレス、フィルミーノ、リシャルリソンがそれぞれ1得点ずつと、合計7得点を挙げる一方で、敵を無得点に抑え、快勝した。
チッチ監督は試合後、「退場者が出たことで得た数的優位を、上手く活かした。シュートの正確性があればもっと良かった」と語った。
12年ぶりの南米制覇を目指す男子セレソンは、14日の開幕戦、サンパウロ市モルンビ競技場での対ボリビア戦に挑む。