サンタクルス病院(石川レナト理事長)は1日、サンパウロ市内ホテルで行われた開院80周年式典の中で『絆 皇室とブラジル』(二宮正人/二宮ソニア共著)を刊行した。全191頁、日ポ両語。
昨年は開院79周年と日本移民110周年を記念し、皇族が詠まれた短歌130首を収録した詩集を刊行した。
今回は、1934年に昭和天皇から御下賜金を賜った事から始まる同病院と皇室の繋がりを振り返り、さらに皇族がブラジルに来伯した軌跡を書き下ろしている。
58年、三笠宮崇仁親王殿下同妃殿下による初めての皇族ご来伯から、昨年3月の皇太子徳仁親王殿下(現天皇陛下)、7月の眞子内親王殿下ご来伯まで、各回の歓迎式典の概要と写真、その際のご挨拶の言葉が、くまなく収録されている。
あとがきで二宮正人氏は《私は過去43年間に訪日したすべてのブラジル大統領の通訳を拝命し、同期間における両国の政府、民間のトップの謦咳に接する僥倖に恵まれました》と皇室との関係の発端をしたため、さらに《私は若い後輩の世代に対して、両国の友好の絆とサンタクルス病院と皇室の関係を伝えたいと願って、本書の出版を企画しました》と綴った。
同本は希望者にはサンパウロ市の同病院(R. Santa Cruz, 398 – Vila Mariana)で無料配布している。
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