ブラジル国家配給公社(Conab)が11日、2018/19農年の穀物収穫量予測を発表したと、11、12日付現地各紙・サイトが報じた。
Conabが採用する「農年」とは、8月初めから翌年7月末までの期間のことだ。
18/19農年の収穫量予想は9度目で、18年8月から19年7月末までの穀物総生産量は2億3890万トンになる見込みだという。これは2億2770万トンだった17/18農年と比較して4・9%増で、過去最高を記録した16/17農年の2億3760万トンをも上回る。
Conabの農産業情報部長、クレーヴェルトン・サンターナ氏は、国内有数の穀物産地、中西部の今後の気候が、とうもろこしや綿花の収穫に適切だとしている。同氏は、「穀物が栽培されている他の地域でも多くの雨が期待され、収穫量を押し上げるだろう」とも語っている。
とうもろこしの収穫高は、前農年比20%増の9700万トンになると予測されている。Conabでは、とうもろこしの輸出量も、3200万トンと、過去最大になると予測している。
生産量が多くなりすぎると価格破壊が懸念されるが、とうもろこしはその心配とは無縁だ。サンパウロ州内陸部のとうもろこし農家、パウロ・ダ・シケイラ氏は、「米国のとうもろこしが不作だったから、大量に採れても価格は落ちない。むしろ上がっている」と語った。
タグ:サンパウロ