今年に入って以降、風邪で亡くなった人が全国で200人を超える事態となっている。12日付現地紙が報じている、
保健省によると、5月25日現在の風邪による死者は222人で、66・6%にあたる148人はH1N1型インフルエンザで死亡している。H1N1による死者の81・5%は、高齢者や子供、慢性疾患患者などの高リスク保持者だった。
これは、年間で335人の死者が出た2018年を大きく上回るペースだ。昨年のH1N1型による死者は218人で、65%を占めていた。
今年に入ってからの死者が最も多いのは、アマゾナス州とパラナ州で35人ずつ。続いて、リオ州26人、サンパウロ州16人となっている。
サンパウロ州はインフルエンザの罹患者が最も高く、発症報告が244件あった内、16人が死亡した。ただし、昨年の同時期は462件の発症事例中、71人が死亡しているので、減少はしている。
保健省によると、今年4月10日から5月31日に行われたインフルエンザの予防接種の実施率は、目標の90%に届かず、80%前後に止まっていたという。
サンパウロ州保健局によると、同州での罹患者数と死者数は保健省の集計後も増えており、6月11日現在の罹患者の数は255人、死者の数も26人になっているという。
サンパウロ州は州別人口が最も多く、イベントなどに伴う人の行き来も盛んなため、風邪にかかる人も多いという。
なお、地域別に見た罹患者数は、南東部412人、北東部267人、北部252人、南部224人、中西部92人となっている。
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