アルゼンチンとウルグアイの全土で16日、大停電が起きた。17日付現地紙が報じている。
大停電が起きたのは16日午前7時7分頃で、発端はアルゼンチン側。電力配給会社「エデスル・アルゼンチーナ」の発表によると、今回の停電は、パラグアイ国境にある両国共同経営のヤシレタ・ダムとサルト・グランデのあいだの送電に異常が発生した結果、水力発電が機能しなくなったためだという。
この停電で首都ブエノス・アイレスでも電気が全くつかなくなり、午前いっぱいまではこの状態が続いたという。エゼイザ国際空港の運行が正常に戻ったのは午前11時頃だったという。
この大停電によりブラジルが影響を受けることはなかったが、隣国のウルグアイでも全土が停電となった。とりわけ、首都モンテビデオを含むリオ・ダ・プラッタ海岸都市部で影響が大きかったという。
アルゼンチン政府によると、電力供給が9割正常化されたのは、停電から11時間後の午後6時頃だったという。
アルゼンチンは現在、経済不況の真っ只中。10月の大統領選でも現時点の世論調査で苦戦中のマウリシオ・マクリ大統領には、再選に向けて不利な騒ぎになった。