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《ブラジル》ビザなしの観光客が到着=4カ国限定の大統領令発効

 17日、リオ市北部のトン・ジョビン国際空港に、同日発効の大統領令9731号によってビザを免除された米国人観光客らが到着し始めたと同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
 マルセロ・アウヴァロ・アントニオ観光相によると、ビザ免除の対象は米国、カナダ、オーストラリア、日本の4カ国で、手続きが簡単になった事で観光客が増え、年最低10億レの経済効果があるはずだという。
 ビザ免除による観光客増加は観光省が15年以上前から訴えていたもので、17日に到着した米国人観光客の中にはやはり、ビザが要らなくなったから来たという人もいたという。
 同相によれば、ビザ免除により恩恵を受けるのはブラジル経済であり、ブラジル国民だという。同相は、必要かつ適正な投資さえ行えば、少なくとも、中期的に見た雇用増加と所得増加、その他の恩恵が見込まれると見ている。
 17日に到着した米国人親子はコパ・アメリカを見に来たと言い、「米国も早く同様の措置をとればいいのに」「繰り返してブラジルを訪問できる事を期待している」と述べている。
 昨年の場合、ブラジル人は国外で182億ドルを消費した。これに対し、外国人旅行者がブラジル国内で落とした金は59億ドルで、123億ドルの出超だった。
 観光省は現在、米国向けのPR用キャンペーンを計画しているが、今後はその対象をカナダ、日本、オーストラリアに広げていく予定だという。
 同省によると、2018年に電子的な手続きでビザ取得が可能になった事で、今回のビザ免除の対象となった国々からの観光客は15・73%増え、4億5千万ドルの経済効果を生んだという。