南米の大学ランキングで、ブラジルの大学がはじめて1位の座から転落したことが明らかになった。19日付現地紙が報じている。
これは、イギリスの権威ある教育機関「タイムス・ハイヤー・エデュケーション」が毎年発表している恒例の南米大学ランキングでわかったもの。それによると、南米で最も優秀な大学とされたのは、チリ・カトリック総合大学で、前年の3位から1位になった。
2017、2018年と2年連続で1位だったカンピーナス総合大学は3位に後退。2016年に1位だったサンパウロ総合大学は3年連続で2位となった。
ブラジルの大学は上位10傑に6校が顔を並べており、4位にリオ・カトリック総合大学、6位にサンパウロ連邦大学、8位にミナス・ジェライス連邦大学、10位にサンパウロ州立大学が入っている。
今回、チリ・カトリック総合大学が1位になったのは、研究が引用された回数や、学内の国際性の高さなどが評価されてのものだったという。
ブラジルの大学は上位150校でみても52校と少なくはない。だが、ここ数年、大学への予算が落ちているなど、不安材料があることが、今回の調査でも指摘されている。