昨年の文協法要で110周年祭典協会の菊地実行委員長は、「先駆者に感謝して供養することは移民祭の原点。『まず法要をしっかりやらなければ』と思った。これは仏連の活性化にも繋がるはず。これだけ人が集まったのは奇跡ではない。努力してやればできる」と語っていた。
その時、呉屋春美文協会長(当時)は「来年も同じ規模で続けたい。若い人にもっと呼びかけたい」と語っていたが、その想いは受け継がれなかった。
法要に参加した執行玲子さん(しっこう・れいこ、79、二世)は、「20年以上、毎年この法要にお参りさせてもらっています。昨年は座る場所がないぐらいに満杯になったのに、今年はずいぶん少ないですね」と寂しそうにつぶやいた。
「去年は節目だから特別。それを基準にするのはオカシイ」という意見もあるだろう。だが、それ以前より少ないぐらいでは・・・。「移民祭の原点」だけに、マンネリ化しない策を練りたいところだ。(深)