サンパウロ市で23日、第23回LGBTプライド・パレードが開催される。
サンパウロ市でのゲイパレードは、1997年から毎年行われており、2006年のイベントはギネス世界記録で、世界最大規模のプライド・パレードに認定された。
パレードを主催しているのは、レズ(L)、ゲイ(G)、両性愛者(B)、性転換者と女装男性(どちらもT)を中心とする、「LGBTを誇るパレード協会」で、サンパウロ市だけでなく、連邦政府からも支援がある。
警備体制も充実しており、今年は昨年より1台多い、19台の街頭宣伝車が繰り出す。主催者側は、今年の人出は300万人と予想している。
パレードには、元スパイス・ガールのMel Cや、イザ、ルイーザ・ソウザ、グロリア・グローヴェなど、多くのアーティストも参加する。
LGBTへの差別は人種差別同様、犯罪行為にあたるという最高裁判決が出たばかりという事もあり、主催者は、今回のパレードは、これまでほど大きな障害に遭わずに済むと考えているが、主催者団体のクラウジア・レジーナ氏は、最高裁の判決後に、最高裁を批判したボルソナロ大統領への皮肉も込め、治安や保健衛生上の政策が確立しなければ、差別を犯罪行為とみなすとの判決が出ても片手落ちだと明言した。
サンパウロ市は今年のパレードに180万レアルを投資し、イベントへの支援を明らかにした。スポンサーにはその他の企業も名を連ねている。サンパウロ市長のブルーノ・コーヴァス氏によると、昨年のゲイパレードでは、2億8800万レアルの経済効果があったという。
コーヴァス氏によると、今年のパレードには昨年同様、パトカー60台、市警備隊員300人、消防隊員80人、民間の警備員540人を配備するという。(17日付G1サイトなどより)