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移民111周年=慰霊碑前で先没者を偲ぶ=「今後も継続すべき行事」

焼香する参列者ら

焼香する参列者ら

 18日午前10時半、イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑前で、ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)とブラジル仏教連合会(梶原マリオ俊栄(しゅんえい)会長)共催の『日本移民開拓先没者慰霊祭』が執り行われ、昨年とほぼ同じ約100人が参加した。
 この法要のときは、各県人会が持参した過去帳を慰霊碑前に安置する。県連の伊東信比古事務局長によれば、「日本の学校法人大乗淑徳学園の長谷川仏教文化研究所から各県人会に贈られたもの」。今年は参列した31都道府県人会の過去帳が納められた。
 法要は、西本願寺の梶原総長等の導師らにより執り行われた。野口泰在聖総領事、JICAブラジル事務所の佐藤洋史所長、県連の山田会長、県連の関係者らや各日系団体の代表者などが出席し、粛々と進行した。

開拓先没者慰霊碑と各県人会の過去帳

開拓先没者慰霊碑と各県人会の過去帳

 追悼の辞で山田会長は「ブラジルは新政権、日本は平成から令和時代へと新たな歩みを始めた。私たちも111年から、先人の思いを引き継ぎつつ今まで以上に活躍していく」と語った。
 参列者の焼香後、梶原導師は、日系三世である自らの立場から「祖父母がブラジルに移住しなければ、自分はここにいなかった。どれだけの苦労だったか、感謝するしかない」と述べた。
 島根県人会の会長代理で参加していた理事の池田好夫さん(80、島根県)は「法要は、先人に感謝する良い機会。今後も継続すべき行事」と語った。