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女子サッカーW杯=ブラジルは延長戦の激闘で涙=開催国の強豪フランス相手に

フランスに敗れて涙をのんだ女子代表(CBF)

フランスに敗れて涙をのんだ女子代表(CBF)

 23日、フランスでの女子サッカーW杯で、ブラジル代表は決勝トーナメント第1戦で開催国フランスと対戦。延長戦にもつれこむ大熱戦となったが、1―2で惜敗した。24日付現地紙が報じている。
 対戦相手のフランスは、女子サッカー世界ランキング4位(ブラジルは10位)で開催国ということもあり、戦前から苦戦が予想されていたが、試合は大熱戦となった。
 最初の山場は前半22分、ブラジル・ゴール前での競り合いから、フランスのゴーヴァンがキーパー、バルバラとぶつかる中、シュートをいったんは決めた。だが、主審が確認のためVAR判定を行った結果、ゴールは無効となった。
 試合が動いたのは後半6分、ドリブルであがったジアニからのブラジル・ゴール前のクロスを、ゴーヴァンが滑り込んで押し込んで、フランスが先制した。
 一方、後半18分、デビーニャからのフランス・ゴール前のクロスを相手ディフェンダーがクリアし損なったボールにタイースが反応し、強烈なシュートを決め、同点に追いついた。
 試合は90分では決着がつかず、延長戦にもつれ込んだ。
 延長前半の終盤、相手ゴール前でデビーニャがキーパーをかわしてゴールを決めようとするが、ディフェンダーのバティに追いつかれて、とめられた。
 すると、延長戦の後半開始早々、フランスのマイリが放ったブラジル・ゴール前までの大きなフリー・キックにアンリが反応して、2点目のゴール。結果、これが決勝点となり、ブラジルは敗れた。
 この日は無得点に終わった、昨年の女子世界最優秀選手のマルタは、「いつまでも私やフォルミーガ、クリスチアーネがいるわけじゃない」とベテラン頼みのチームの現状に問題を呈した。
 だが、33歳のマルタは「次のW杯も出たい」と語り、W杯7回の最多出場を誇る41歳のフォルミーガも、「来年の東京五輪には出たい」と意欲を語った。