ボルソナロ大統領は24日午後の記者会見で、2021年以降のF1は「99%リオで行われる」と宣言した。これは、現在F1を開催しているインテルラゴス・サーキットを営み、21年以降も継続開催を望むサンパウロ市には寝耳に水の話だった。25日付現地紙が報じている。
24日、ボルソナロ大統領はプラナウト宮にリオ州のウィルソン・ヴィッツェル知事、大統領長男のフラヴィオ上議、そしてF1を主催する「フォーミュラー・ワン」の会長チェイス・キャリー氏を招き、会見を行った。
「インテルラゴス・サーキットのF1主催の契約は2020年で切れる。そうすればF1はリオに帰ってくる」と発言し、さらに「そうでなければブラジルはF1を失ってしまうぞ」とも語った。
だが、キャリー会長はこの発言後も、大統領との会話は個人的なものであることと21年以降もブラジルでF1を開催する意向であることを明らかにしたのみで、開催地変更には言及しなかった。
サンパウロ州政府では、24日の朝早くにジョアン・ドリア知事の側近がワッツアップを通じて緊急会議を招集し、ドリア知事も12時に同日に予定してあった予定2件を急きょキャンセルした。ドリア氏は25日にキャリー会長と会談の時をもった。
今月はじめには、サンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長がキャリー会長を同市に招き、21年以降の契約延長について、市側の思いや、これまでも経験も重ねてきたことなどを訴えていた。