ブラジル全国工業連盟(CNI )は26日、6月の建設業界の企業家信頼感指数が57ポイント(P)で、6カ月ぶりに上昇したことを発表した。同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
5月の指数からは1・2Pの上昇だった。6月の57Pは、過去の平均53・3Pから3・7P高い。
同指数は、最低0Pで最大が100Pだ。50Pを超えると、建設業界が景気に信頼を置いていることを示す。
データは、5月3日から12日までの間にCNIが建設業界800社以上に行った調査をまとめたもので、497社が小規模、215社が中規模、108社が大規模企業だ。
指数が増大したのは、今後6カ月の企業業績と、経済の先行きに関する各企業の見通しが改善したからと、CNIは見ている。
また、期待指数は5月の61・2Pから、1・3P上昇して62・5Pだった。現状認識指数は5月の45Pから1P上昇して46Pではあったが、50Pラインを下回り、企業は現状を悲観しているとCNIは見ている。
現状評価が標準を下回るものの、先々の期待に関連する指標が50Pを超えているという事実は、今後6カ月間の「活動の活発化」、「新規事業、および新規サービスの拡大」、「原材料などの購入」、「従業員数の増加」を、建設部門の企業家が予測していることを示しています。
活動予測指数54・4Pで、新規事業および新規サービス拡大への期待、原材料の購入、ならびに従業員数の指数は52・9Pだった。
しかしながら、投資意向指数は33Pにとどまり、企業家はまだ「投資を行うことを望んでいない」とCNIは推定している。