27日、サッカーのコパ・アメリカの準々決勝で、ブラジル代表(セレソン)が、パラグアイをPK戦の末、0―0(PK4―3)で振り切り、同大会12年ぶりとなる準決勝進出を決めた。28日付現地紙が報じている。
パラグアイとセレソンは、11年と15年にコパ・アメリカの準々決勝で対戦し、どちらも、パラグアイがPKで勝利している。また、チーム内にブラジル・リーグでのプレー経験者が多いことから、試合前から、決して楽な相手とは考えられていなかった。
試合は、前半からセレソンが一方的に攻めるも、なかなか得点につながらない。
対するパラグアイは、5人のディフェンダー中3人が、前半でイエローカードを献上。さらに、後半13分にはバルブエナがレッドカードで退場処分になる大ピンチを迎えた。
だが、10人と数的に不利になりながらも、パラグアイはセレソンの攻撃に耐えた。セレソンもこの機に攻撃的プレーヤーを4人から6人に増やして攻めたが、均衡が破れない。遂にはボール支配率70%、シュート数26本(パラグアイは5本)ながら、0―0のまま、勝負はPK戦へともつれ込んだ。
PK戦はパラグアイの先行で、1人目のゴメスのシュートをアリソンが止め、セレソンが有利となる。だが、セレソンも4人目のフィルミーノがシュートを枠外に外し、各4人が終わった時点で3―3となった。
だが、パラグアイ5人目のゴンザレスがシュートを外したのに対し、セレソンのガブリエル・ジェズスがシュートを決めて勝利。セレソンにとり、最後に優勝した07年以来、12年ぶりの準決勝進出となった。