就任してやっと半年が終わろうかというこのタイミングにおいて、騒動続出のボルソナロ政権。「良い」「悪い」「普通」の評価が3分されていることは本頁の記事で述べたが、別の項目を見ると、「大統領の手腕」に関しては48%、「大統領への信用」に関しては51%が否定的な回答をしており、いずれも肯定派を上回っている。ただし、メルコスルとEUの自由貿易協定が28日に締結(詳細は次号)されたし、30日には親派の擁護デモ。週明け早々には、下院特別委員会で社会保障制度改革案が承認される見込みなど、巻き返しの目は出ている。果たして、大統領がその好機をつかめるか。
◎
17年のデータを基に保健省がまとめた資料によると、同年のサンパウロ州の妊婦死亡率(妊娠中から出産後42日までの死亡率)は妊婦10万人あたり60・6人で、20数年の調査で過去最高を記録した。妊婦死亡率は通常、北部や北東部などの貧しい地域ほど高く、都会では低い。サンパウロ州でも03年は、10万人あたり34・2人に落ちていた。今回調査でのサンパウロ州は「26州と連邦直轄区」の中で見ても15番目の高さで、こちらも今ひとつ。一体、何が原因か。
◎
サッカーのコパ・アメリカで、最初の2試合に先発出場していたリシャルリソンが、パラグアイ戦で戦列を離脱したが、その理由が何と、「おたふく風邪」。あまり聞かなくなった意外な病気に罹患したため、他の選手も急遽、予防接種を受けたとか。今大会で飛躍が期待された選手だけに残念だが、彼を元気付けるためにも、セレソンに優勝してもらいたい。