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《ブラジル》モロ法相=下院CCJでも同じ答弁=野党議員からは集中砲火=最後は「泥棒」とも罵倒され

 
2日のモロ法相(Lula Marques)

 2日、セルジオ・モロ法相は6月19日の上院憲政委員会(CCJ)に続き、下院CCJで、情報漏洩で浮上したラヴァ・ジャット作戦担当判事時代の疑惑に答えた。だが、上院の時と同じ答弁の繰り返しに終始し、野党議員から痛烈な口撃を受け、答弁会は混乱の内に終わった。3日付現地紙が報じている。
 6月19日の上院のCCJ以降、「ジ・インターセプト・ブラジル」からの漏洩報道は、大手メディアが協力する形で拡大している。だが、下院CCJでのモロ氏は相変わらず、「自分は被害者」「本物とは認められない」「判事と検察の会話は普通のこと」「改ざんされている」との主張を繰り返すことに終始した。
 さらに、フォーリャ紙などでも報じられているルーラ元大統領の裁判での不正疑惑に関しては、「ルーラ氏の裁判を無効にすれば、(元リオ州知事の)セルジオ・カブラル氏や(元下院議長の)エドゥアルド・クーニャ氏の裁判なども全て見直す必要が出てくる」と言って反論した。
 だが、モロ氏に対する野党議員からの口撃は前回以上に強まり、特に、ルーラ元大統領が所属する労働者党(PT)の議員を中心とする質問や批判が相次いだ。
 PT党首でもあるグレイシ・ホフマン下議は、「国外に口座でも持っているのでは?」と皮肉ったが、それに対しては、モロ氏が「告発されているのは私ではない」と切り返し、ラヴァ・ジャット作戦で告発を受けているグレイシ氏を皮肉る一幕も見られた。
 また、マルシヴァンヴァニア下議(ブラジル共産党・PCdoB)は、「では仮に漏洩内容が本当なら、あなたは違憲行為を行ったことになるが」とモロ氏に疑問を呈し、ロジェリオ・コレイア下議(PT)は、「裁判での検察官交代に影響力を持っていたのが事実なら、法相辞任を求める」と責めたてた。
 また、この日はサイト「オ・アンタゴニスタ」で、連邦警察が金融活動管理審議会(COAF)に「ジ・インターセプト・ブラジル」の主催者グレン・グリーンウォルド氏の会計捜査を求めたとの報道が流れ、「検閲ではないのか」との批判の声がネットなどで出ていた。これに関してモロ氏は、「連警の捜査は連警の管轄下で行われている。同氏への迫害行為はない。私たちはいつでも報道の自由を支持している」として否定した。
 この日のCCJは荒れ模様で、最後は社会主義自由党(PSOL)のグラウベル・ブラガ下議が「大統領選を奪った泥棒め」などと暴言を吐いたために、モロ氏が憤然と会場を後にするなど、混乱したままで終わった。

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