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米国・メキシコ国境の川でブラジル国籍の女児が流される=ハイチ人集団密入国の過程で

 米国の税関・国境取締局(CBP)は3日、2歳の女児が1日に米国とメキシコの国境を流れるグランデ川で行方不明になったと発表。4日付ブラジル国内各紙が報じている。
 女児の名前はアリアちゃんで、ハイチ人の母マリー・ローズ・ジョセフさん(28)はアリアちゃんと共に米国に不法入国を試みていた。女児はブラジル生まれだ。
 ジョセフさんは1日の夜、テキサス州デル・リオでメキシコと米国の国境を越えた際に逮捕された。逮捕時に彼女は、「来る途中で娘と離れ離れになった」と米国当局者に告げた。
 デル・リオと国境を接するメキシコのアクーニャ市消防によると、アリアちゃんが行方不明になったとき、12人のハイチ人(大人)がグランデ川を越えての密入国を試みていたという。
 ジョセフさんはアリアちゃんをショールで腕に縛り付けていたが、夜で暗かった上、川の流れが速く、アリアちゃんは急流にのまれてしまった。
 米国とメキシコの当局者による捜索は、アリアちゃんが流されたその日から3日まで継続されているが、アリアちゃんはまだ発見されていない。
 捜索活動にはボート、潜水夫、遠隔操作式潜水機が参加、上空からヘリも使われた。捜索隊は、2歳児の小さな体は何キロも流されてしまったのではと懸念している。
 ジョセフさんと夫のジーン・ユネル・フォレスタルさん(36)は、同時に密入国を試みた10人のハイチ人と共に、隔離された状態でデル・リオの移民センターに拘束されている。
 ブラジル外務省は在テキサス州ヒューストンのブラジル総領事館と連絡をとり、情報を得ているという。