サンパウロ市市警は3日、セントロのボン・レチロにあるカラオケ・バーを兼ねた売春宿で強制労働させられていた中国人の売春婦14人を解放した。また、同売春宿を経営していた男性とその妻、もう1人の女性の3人を逮捕した。売春婦、経営関係者はいずれも中国人だった。調べによると、売春婦たちは中国で生活していたときに雇用を約束されてサンパウロ市に来たが、売春婦として働かされ、劣悪な住宅環境に押し込められるように生活していたという。この事態が発覚した理由は、その中の一人が顧客の携帯電話を借りて北京にいる親戚に電話をかけ、現状を伝えたためだ。これに限らず、一斉摘発されてほしい事件だ。
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3日、ブラジル内の一部を含む各国で、ワッツアップ、フェイスブック、ツイッターといった、SNSを代表する通信機能が一時的に使えなくなる状態が生じた。ブラジルでのワッツアップに関していえば、サイト「ダウン・ディテクター」に苦情を申し入れた人の54%が、「メッセージを受け取れなくなった」という。混乱の時間はそこまで長いものではなかったようだが、今や世論や選挙にまで影響をもたらす通信手段ゆえ、少しでも不便だとパニックになりやすいか。
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4日、サッカーのコパ・アメリカの準決勝が行われ、ペルーがチリを3―0で下し、7日に行われる決勝でのブラジル代表(セレソン)の対戦相手となった。グループリーグで両者が対戦した際はセレソンが5―0と圧勝したが、勝負ごとは状況が変わればわからなくなるもの。セレソンには、地に足をつけて最後の一戦に臨んでもらいたい。