サッカーのコパ・アメリカの決勝戦は、7日にリオのマラカナン競技場で行われ、12年ぶり9回目の優勝を目指すブラジル代表(セレソン)と、44年ぶり3回目の優勝を目指すペルー代表が対戦し、3対1でセレソンが勝利した。
試合は前半15分、右サイドを突破したガブリエル(G)・ジェズスがゴール前にボールを送ると、左サイドから走りこんできたエーヴェルトンがボレーシュート。これが決まってセレソンが先制した。6月22日の1次リーグ最終戦でも両国は対戦しており、その時はセレソンが5対0と圧勝したが、決勝トーナメント以降調子を上げたペルーは粘り強く戦い、追加点を許さない。
逆に、前半終了間際の44分にセレソンのディフェンダー、チアゴ・シウヴァがハンドの反則を犯し、ペルーがPKを得ると、エースのゲレーロが決めて同点とした。
前半は同点のまま終わるかと思われたが、3分間のアディショナルタイムに、アルトゥールが巧みなドリブルで中央突破し、パスを送ると、G・ジェズスが勝ち越し点を決めた。
後半25分にG・ジェズスが2枚目の警告(イエローカード)を受けて退場し、1人少なくなったが、セレソンはペルーの反撃を巧みにかわして得点を許さない。
後半42分には、ドリブル突破を図ったエーヴェルトンがぺナルティエリア内で倒されて得たPKを、リシャルリソンが決めて突き放した。
試合はそのまま、3対1で終了。大会前にネイマールが負傷離脱し、悲観論も流れたが、エーヴェルトンなどの新戦力が台頭。大ベテランのキャプテン、ダニ・アウヴェスの活躍もあり、9回目の南米王者に輝いた。
大会MVPはダニ・アウヴェスが獲得。得点王には3得点でエーヴェルトンとゲレーロが並び、最優秀ゴールキーパー賞もセレソンのアリソンが受賞と、個人賞もブラジル勢の総なめとなった。