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令和初の七夕祭りに20万人来場=阿波踊り、龍踊り、笠踊り次々に=会長、朝3時から準備

鳥居の下でテープカットする主催者と来賓

 リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)は13、14日の両日、伝統の『第41回七夕祭り』をサンパウロ市リベルダーデ日本広場で開催された。今年は特別にリベルダーデ大通りの一部を出店業者のスペースとして使うなど1・5倍の広さとなり、約20万人(主催者発表)の来場者は食や買い物をしっかりと楽しんだ。

 13日午後2時、食や雑貨のバザリスタが並ぶ大阪橋の鳥居下で池崎会長らや来賓による紅白と緑黄のテープカットが行われた。すぐに南米神宮の逢坂和男宮司による神道式の儀式が、ガルボン街の東洋庭園入口で行われ、一行はリベルダーデ日本広場の舞台に開会式会場を移した。
 まずレプレーザ文協による躍動的な阿波踊りが披露され、観衆を魅了した。扇子を開いて日伯の国旗を表現すると、大きな拍手が送られた。
 池崎会長は挨拶で「41回目を迎えた。七夕祭りで20万人という規模は世界有数」と一年がかりで飾りを作った婦人らに感謝した。続いて与儀昭雄サンパウロ日伯援護協会会長、羽藤ジェオルジ市議は「日本人の血を受け継ぐものとして、日本文化を伝えるこのような行事に協力できることを嬉しく思う。父から厳しく言われて来たことを、実行できた」とのべた。
 ブルーノ・コバスサンパウロ市長代理で出席したジョアン・ジョルジサンパウロ市官房局長は、「池崎氏は92歳にして、今朝3時から広場の準備を指揮していたと聞いた。このような人物がいるから、この祭りは開催できる。日本移民は文化、教育、健康など様々な分野でサンパウロ市に貢献をしてくれたことに、心から感謝する。これからももっと貢献してほしいと期待する」と語り、会場から拍手を受けた。
 楠彰首席領事の挨拶のあと、サンベルナルド・ド・カンポ市の南洋行市議が「ビーバ、サウーデ、カンパイ!」と威勢よく乾杯の音頭をとった。すぐにパラーダ和太鼓、続いてブラジル長崎県人会の勇壮な龍踊りが繰り出し、川添博会長の指導により、来場者全体から「モッテコーイ!」という日本語コールが沸き上がった。
 続いてACAL舞踊部(池芝緑苑指導)による踊り3曲、ブラジル鳥取県人会のシャンシャン笠踊りなどが立て続けに行われ、2日間で計40以上の演目が披露された。
 SNSで知ってやってきたサンパウロ市インテルラーゴス在住のガブリエリ・バレンチンさん(14)は、「初めて来たけど大好きになったわ。高齢のセニョーラたちがあんなに溌剌と踊っているのが、すごい。きっと来年も来る」とファンになった様子だった。
 会場には笹竹があちこちに立てられ、来場者が願いを書き込んだ6色の短冊がたわわに結び付けられていた。

七夕祭り特別写真グラフ