7月7日にブラジルの優勝で幕を閉じたコパ・アメリカの興奮もさめやらぬまま、ブラジル国内サッカーは過密日程を次々と消化している。17日には各地でブラジル杯準々決勝第2試合が行われ、ベスト4進出チームが決定した。
初戦を1対1で引き分けていたアトレチコ・パラナエンセとフラメンゴは、2戦目も同一スコアで引き分け、決着はPK戦にゆだねられた。
フラメンゴの第1キッカー、ベテランのジエゴは、わざと緩いボールを正面に蹴った。これは、キーパーがヤマを張り、左右に飛ぶのを予想したもので、思惑通りなら、地面に横たわったキーパーをあざ笑うかのようにボールがゆっくりゴールに吸い込まれるが、アトレチコ・パラナエンセのキーパーは動かず、目の前にゆっくり飛んできたボールを難なくキャッチした。
第1キッカーが極めて間の抜けた失敗をしてしまったフラメンゴは、その後のキッカーも失敗を繰り返し、敗退となった。
アトレチコ・ミネイロとクルゼイロという、ベロオリゾンテのライバル対決(クラシコ)となった別の試合では、初戦を0対3で逃したアトレチコ・ミネイロが、2戦目で猛烈に追い上げるも2対0。あと一歩及ばず、敗退した。勝ったクルゼイロは、ブラジル杯3連覇まで、残る関門二つとなった。
グレミオとバイーアの対戦は、グレミオがホームだった初戦を1対1で引き分けたため、2戦目はホームのバイーアが有利かと思われたが、近年はトーナメント戦でも、リーグ戦でも上位常連のグレミオが、1対0で勝利した。
準々決勝の4カード中、最もショッキングだったのは、パルメイラス対インテルナシオナルだ。
リーグ戦では連続無敗記録を33に伸ばしているパルメイラスは、ホームの初戦でも1対0と勝っていたが、インテルナシオナルの地元開催となった2戦目は、0対1で敗れ、PK戦の末に敗退した。
ビデオ・アシスタント・レフェリーがパルメイラスに与えられたPKと、インテルナシオナルのゴールを1回ずつ取り消したこの試合は、ビデオを確認しようとする主審に選手が詰め寄り、退場となるシーンまで見られた。
ベスト4の顔ぶれはグレミオ、アトレチコ・パラナエンセ、クルゼイロ、インテルナシオナルとなった。準決勝は8月7日と、14日に行われる。(18日付ブラジルスポーツサイトより)