「第58回パラナ民族芸能祭」が6月30~7月12日、同州クリチバ市のグアイーラ劇場で開催され、6日にはクリチバ日伯文化援護協会が日本の伝統芸能を披露した。同会評議員を務め、芸能祭では宗教法人「生長の家」コーラス隊で出演し、『銀色の道』『花』を披露した笹谷宏一さん(76、二世)。「観客に歌詞の意味を伝えたいが、理解しているのは正直1割程度では」と少し悲しそう。歌詞をポ語訳して記載したものを配るなどの方法はあるが、舞台に集中するように客席の照明は落とされており、日本語を完璧に訳すのも難しい。言語を越えて伝わるという「言霊(ことだま)」に期待するしかない?!