22日朝、ブラジル中銀が毎週月曜に出す、経済動向予測調査集フォーカスが発表された。それによると、今年の国内総生産(GDP)の成長率予測は、先週の0・81%から0・82%へと、0・01%ポイントではあるものの、上方修正となった。また、これにより、20週連続で続いた下方修正が止まった。他方、来年のGDP成長予測は2・10%、再来年の予測は2・50%で横ばいだった。インフレ予測は先週の3・82%から3・78%に下方修正。経済基本金利(Selic)の予測は先週から変わらず、5・5%(現状は6・5%)だった。Selicを上下させるための会議、通貨政策委員会は今月末開催だが、利下げはあるか?
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最近放言癖が止まらないボルソナロ大統領。本面でも、「国内に飢餓の問題があるのは嘘」や、「環境調査は疑わしい」などと発言したことを報じたが、それ以外にも、先週は「息子にフィレ・ミニョンを与えて何が悪い」や、「ジャーナリストのミリアン・レイトン氏は軍政時代に拷問されたといっているが嘘」と発言したり、北東部諸州を侮蔑的に「パライバ達」と呼んだり、「マラニョン州知事は最悪」との言葉がマイクに拾われたりもした。今月初めの社会保障制度改革の下院採決で379票も賛成が集まって、すっかり気が大きくなったのか? 長男フラヴィオ上議の汚職疑惑捜査を一時差し止める判断をトフォリ最高裁長官が出したことにもご満悦で、仮に、「もう三権は制した」と考えているなら思い上がりも甚だしい。休会明けの社会保障制度改革案2度目の下院採決で大きなしっぺ返しを食らわねば良いが…。
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