ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》石油公社ペトロブラス=子会社株を大量売却=経営支配権手放し96億レアル(約3千億円)得る

《ブラジル》石油公社ペトロブラス=子会社株を大量売却=経営支配権手放し96億レアル(約3千億円)得る

 石油公社ペトロブラス(PB)は23日、株式全体の70・3%を所有していた子会社BRディストリブイドーラ社株を32・8%分(手持ち分の約45%)を手放し、96億レアルの収入を得た。24日付現地各紙が報じた。
 PB社は2017年にBRディストリブイドーラ社株を28・75%売却し、50億レアルの収益を得ていた。
 PB社は今回、BRディストリブイドーラ社の持ち株の30%分だけを売却するつもりだったが、買い注文が想定以上に多く、追加ロットを販売した。
 23日夜、PBは、1株を24・5レアルで販売したと発表した。追加ロット分も含めた売却益は96億レアルに達したが、それと同時に、PB社の持ち株比率は37・5%に下がった。市場関係者によると、PBからBRディストリブイドーラ社株を買ったのは、主に国外の投資家たちだ。
 売却オペレーションには、JPモルガン、メリルリンチ、クレディ・スイス、シティグループ、イタウー・BBA、サンタンデール銀行などが関与した。
 23日のオペレーションにより、PB社の持ち株比率が半分を割り込んだため、PB社はBRディストリブイドーラ社の単独支配権を失った。
 PB社のロベルト・カステロ・ブランコ総裁は、自分の任期中は資産整理、石油資源採掘に集中すると語っている。23日の売却により、PB社は資産整理をまた一歩進めたことになる。
 PB社は、ガス供給を担当する子会社株でも、売却オファー公開直前までこぎつけている。