ブラジル郷土民謡協会(北原民江会長)は、「第31回全伯民謡大会」を8月4日午前9時から、宮城県人会会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で開催する。入場無料。
当日はパラナ州マリンガ、ロンドリーナなど遠方支部からの参加を含む80人が歌声を披露する。優勝者は12月に日本で行われる「郷土民謡民舞全国大会」出場の切符を手にする。
北原会長は「最近は一世の歌い手が2割程度に減った反面、三世や非日系の若い参加者が増えた。彼らは経験こそないが、意外に上達が早い」と微笑んだ。
来社した伊計マリアナさんは四世。民謡を始めたキッカケを尋ねると、「曽祖父が沖縄県人で、三線が家にあり、いつも気になっていた。漠然と『いつか日本の楽器を演奏したい』と思っていたが、最初はチェロやフルートなど西洋楽器を習い始めた。でも、たまたま琴の演奏を聞く機会があり、いっぺんに魅了された。琴の練習場が民謡協会で、そこでは民謡の歌の教室も行われていた。自然に歌が耳に入ってきて、自分もやってみたいと思うようになった」との経緯から、昨年以来本格的に民謡に取り組んでいるという。
いきなり舞台で歌うことに抵抗がある人がいることから、何人かで一緒に歌える「気楽に歌いましょう」と名付けられたカテゴリーが今回は設けられた。
北原会長は、「民謡は郷土愛を読み込んだ歌詞が多く、故郷の良さを再認識する良い機会にもなる。ぜひこの大会に足を運んでもらい、気に入った曲があれば練習に参加し、1曲マスターしてみては」と呼びかけた。
昼食時には琴や日本舞踊のステージに加え、若手グループ「民」による歌唱披露もある。
問い合わせは同協会(11・5573・4349)まで。