ジャパン・ハウス(以下JH)は「第13回運営委員会」(野口泰委員長)を6月17日、サンパウロ市の同館にて行った。会合では来館者数が150万人を突破したことが報告され、同館の今後の方針が話し合われた。
同館の来館者数は、開館約2年の5月26日時点で150万人を突破。「月間来館者数の推移も維持されており、日本文化の発信が順調に進められている」ことを確認したという。
今後の方針は、日本への観光客増加という日本政府の目標に沿って、2020年の東京五輪に向けたスポーツ関連の企画などを実施。また日伯の交流深化のために、大学生など若者の交流機会を設ける。
さらに日本の地方の魅力発信も積極的に行う。地域の農産物を紹介するなどし、各県の経済活性化、地方創生につなげる考えを野口委員長は明らかにした。
館内の設備については、視覚障がい者が同館を楽しめるよう、75分の1の大きさで作られた同館の模型を設置。模型には直接触れることができ、点字の説明も用意。エレベーターにも点字による説明を加えるなどし、バリアフリー化を進めている。
聴覚障がい者にも対応すべく、同館の解説を聞くことができる音声再生機器も用意する。
活動報告では、4月末から開催している各都道府県人会による母県紹介や、サンパウロ美術館を中心に、周辺の文化施設が展示会を同時開催する文化事業「パウリスタ・クルツラル」への参加、47都道府県の職人による陶芸作品展示会「日本の47人の職人」展の開催など、活発に日本文化の発信が行われていることを確認した。
4月からJH運営委員会メンバーは次の通り(敬称略)。野口泰(委員長)、青木智栄子、石川レナト(新規委員、以下「新」)、カイオ・ルイス・シベラ・デ・カルバーリョ、カルロス・セーザル・サンパイオ・カンポス(新)、ジョアン・グランディーノ・ローダス、洲崎勝(新)、タイス・オヤマ(新)、マルセロ・ヒデシマ(新)、安田篤、ルイザ・エレナ・トラジャーノ(新)、ルイス・フェルナンド・フルラン(新)