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《ブラジル》環境活動家殺害数が減少=それでも世界で4位の多さ

 国際的な非政府団体(NGO)のグローバル・ウィットネスが30日、18年にブラジルで殺された環境活動家は20人で、世界で4番目に多かったと発表したと同日付ブラジル国内紙サイトが報じた。
 同NGOによると、鉱物採掘や木材伐採、牧畜なども含む農産物加工業拡大などに対抗し、土地や家屋、天然資源を守ろうとして殺された環境活動家は、世界中で164人。半数以上がラ米諸国で殺害されたという。
 殺害に至った状況別に見ると、犠牲者最多は鉱物資源の採掘を巡る抗争に伴うもので、41人が殺された。部族の土地や権利を守ろうとした先住民代表が、テロリストや犯罪者扱いされ、狙われる例も多いという。
 また、前記のような理由で脅迫されたり暴行されたりした人や、抗議行動を制限するような法改正によって損害を被った人は無数にいるという。
 ただ、17年は57人が殺され、世界一だったブラジルが20人に減ったように、18年の犠牲者は世界的に減少。昨年の1位はフィリピンの30人で、2位はコロンビアの24人、3位はインドの23人だった。なお、グアテマラの死者は16人だが、同国は人口比での犠牲者数が最多だった。
 昨年のブラジルでの死者最多州はパラーで、大豆の栽培・加工関連だけで、少なくとも8人が犠牲となったという。