ブラジル地理統計院(IBGE)が7月31日に、4~6月の失業率は12%で、失業者は1280万人となったと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
ここ最近の失業率は、1~3月の12・7%を境に、12・5%、12・3%、12%と3カ月連続で低下している。
6月末時点の失業者数1280万人は、3月末より4・3%少ない。5月末現在の失業者数は1298万4千人だったから、やはり減っている。
これに伴い、就労者総数は3月末現在より1・6%(150万人)増の9330万人となった。昨年同期比では2・6%増だった。
就労者数増を牽引したのは鉱工業で、3月末現在より2・7%、昨年同期比では1%増えた。
6月までの統計で目立つのは、正規雇用が3月末比で0・9%増え、3320万人になった事だ。正規雇用の増加はここ5年間では初めてで、サンパウロ州とミナス州が回復を牽引したという。地域別の労働市場統計は8月15日に公表される。
また、週毎の就労時間が40時間未満で、もって長い時間働く事を希望している人は740万人で、過去最高となった。1月末現在の数字は680万人だった。
失業後に仕事を探している人と週40時間未満の就労者、働く事も仕事を探す事も諦めた人を総合した労働力未活用率は24・8%で、5月末現在の25%より若干改善したが、昨年同期比では3・4%(92万3千人分)増えている。