サンパウロ市の大志万学院(川村真由美校長)と姉妹提携を結ぶ千葉県君津市立小櫃小・中学校から「第22回使節団」が7月27日に来伯し、29日来社した。
同小学校からは6年の唐鎌美咲さん(11)、佐藤成(なる)さん(11)、渡繁伸校長、中学校からは1年の石井智道(ともゆき)さん(12)、三枝(さえぐさ)渉さん(12)、高橋英倫子さん(12)、小林正知校長の7人。
同校と大志万学院は1973年から隔年で相互に使節団を派遣し、交流を行ってきた。今年の1月には大志万学院の生徒、教員34人が訪日。同校生徒が琴の演奏を教えたり、授業や給食をともにした。佐藤さんはその際に親しくなった友人と「また会おう」と約束、今回参加した。
渡・小学校校長はこの交流を「小中学生の若い時期に世界を見られる貴重な機会。地域ぐるみでこの交流を大切しているから、こんなに長い期間続いてきたと思う」とし、小林・中学校校長も「子供らにとって将来に向けた大きな学びになるはず」と交流の意義を述べた。
三枝さんは「日伯は非常に遠く、文化も大きく異なると思う。その違いを体験したい」、高橋さんは「ブラジルの文化を広く学んで、大志万学院の生徒と交流したい、友人になりたい」と期待を語った。高橋さんの姉が2年前に、佐藤さんの親戚も、同じ使節団として過去に訪伯したという。
来伯した生徒は5日まで滞在し、同学院の授業に参加する他、サンパウロ市のジャパン・ハウスや日本移民史料館、市街地見学、ホームステイなどを通して見聞を広める。